2016年1月17日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



本日1月17日の夜明けです。


大きな白い鳥を肩に載せて散歩している人に興味が湧き雑談したが、この鳥は話すと言う。



確かに彼が話しかけると良く話す。名前は失念したがキバタンの仲間なのかも知れない。



その方(56歳)は細胞の増殖を抑える研究が主で、動物実験では成功しつつあるものの、将来はがん細胞を

押さえる研究に結びつけたら、と願っていた。



ソニーに勤めていたが、独創的な研究が認められ、今は研究員として東大の研究所で働いている。



ただ、大学の研究員は有期雇用(現在は数年毎の更新)であり、生活が苦しいときはコンビニでバイトをして

いますと笑っている。



人の生き方は様々で安定した生活を望む人もいれば、生活が多少不自由であっても探究に情熱を燃やす

人もいる。



彼は後者のタイプだが、その顔に非痛感はなく、「私たちの研究が認められるのは、私が死んだ後になるで

しょうね」と、近くにいた彼の息子(小学生)を見ながら笑っていた。



彼とは初対面でありながらも、彼の研究や宇宙(JAXA・宇宙航空研究開発機構)の話まで広がっていったが、

このような名もない数多くの人の土台があってこそ、花咲く土壌が出来ていくのだろうか。



彼と、その息子さんの晴れ晴れしい笑顔に、少しだけ未来への希望を感じた。




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