2015年8月28日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



アイヌ民族や世界の先住民、特にアメリカ先住民(インディアン)の文献に多く触れてきたためか、国の同化政策により部族の言語を

失うことがどれほど悲痛なことか。



言語の消滅はその部族の伝統文化の消滅を意味している。



そしてその痛みを分からない日本人があらゆる分野のトップに就こうとしている。



以前にも書いたが日本語は世界的にみても希有な言語である。



祖語があり、そこから枝分かれした西欧の言語とは違い、日本語はさまざまな言語が融合した世界にも類がない言語。



この独特な言語が、日本独自の感性を養ってきた要因の一つであることは容易に推察できる。



勿論、他言語との架け橋として英語の大切さは言うまでもないが、それは自己の言語に誇りを持った上での話である。



2018年からの小学校では、将来的に「英語で討論・交渉できること」を目指した実践的な英語教育が始まるそうである。



文科省といい企業のトップといい、言語という自己を育んできた存在に対しての無知さが垣間見えてならない。



つい最近、日本の漢文学者・古代漢字学で著名な故・白川静さんの「常用字解」という辞書を購入したが、漢字にはこんな意味が

あったのかと本を開くたびに自分の無知を痛感させられ、また新たな発見の驚きがある。



多くの人に日本語そして漢字の素晴らしさを改めて感じてもらいたい、その上で必要としている人は英語を勉強してほしいと

願っている。






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