聖母子への祈り




2014年5月1日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。





27歳の若さで亡くなったガシモフ(1986年〜2014年 アゼルバイジャン)



チェスの黎明期から現在まで、多くのチェスの名人たちの写真を見てきましたが、ガシモフほど心の底からの笑顔を湛えた人は

いなかったかも知れません。



有望なチェスプレーヤーであると共に、持ち時間の短い試合において世界トップクラスでしたが、てんかんの発作を防ぐ手術を

してから健康上の問題を引き起こしてしまいます。



彼が亡くなって3ヶ月後の2014年4月、彼の故郷アゼルバイジャンにて「ガシモフ追悼トーナメント」が開かれ、世界チャンピオン

を含めて多くのトップ棋士たちが集まりました。



ガシモフには恋人がいましたが、最後に彼女の言葉を引用します。



チェス盤を前にした真剣な表情からは想像できない微笑み、彼女が言うように「自分よりも他の人の幸せを願った」人だった

からこそ、多くの人に愛されたのだと思います。



☆☆☆



彼は私が出会った人の中で最も感銘深い人でした。



私たちの絆は深い愛へと移行しましたが、同時に親友そのものでもありました。



私はチェスでは素人であり、チェスのルールしか知りませんし、正式な試合をしたこともありません。



私は彼の試合を評価することは出来ません。ただ言えることは、彼は自分よりも他の人の幸せを願った人でした。



彼の優れた美意識と感性、思いやりと趣味の広さ、詩を作り人生を思索するのを好み、また何時間も音楽を聴いたりする

貴方を、私は愛していました。



貴方と過ごした時間は私にとって名誉であり宝物です。



きっとこれからも貴方は私のそばにいて、私が出会う人生の様々な時に、その思い出と共に勇気を与えてくれるでしょう。



Elisabeth W.



☆☆☆




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