2014年4月21日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿したものです。



(大きな画像)


横浜大桟橋にて(2013年7月2日撮影。遠くに見えるのは巡視船)



4月18日から21日までの夜明けは小雨でした。



父は海軍兵学校に入るだけの実力(最後の家族調査で落ちる)をもった人で、戦後に海上保安庁に入ったが、

家では「海の男」という匂いをあまり感じたことはない。



例外として、深夜に救難信号が入ると、飛び起きて船に向かう姿に憧れもしたし、子供心に自分もそうなりたい

と思ったものだ。



今回の韓国の客船沈没事故、「海の怖さ」を最も知っているはずの乗務員たちの言動を見ると、社会の風潮が

彼らから「海の男(女)」の感性を奪ってしまったのかも知れないと感じてしまう。



激しい競争と、その結果としての格差社会。



不謹慎な言い方かもしれないが、そのような社会の空気を吸い続けてきた人間にとって、乗客より先に脱出

(女性を含めて数名の乗務員は異なる選択をした)したことは、彼らにとって自然な反応だったのだろう。



単に個人や会社の責任だけに終始してしまう、それは愚かなことだと思う。



そして日本も、そうならないとは断言できないのかも知れない。



亡くなった方のご冥福を祈るとともに、生存者がまだいるという希望を捨てないで救助してくださればと願います。





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