2013年6月20日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 血液利権について 東洋医学と西洋医学、医学に関しては無知な私ですが、お互いが批判をしても患者のためには ならないと思いますし、病院によっては西洋医学の他に東洋・伝統医学の両方を取り入れている ところもあると聞いています。 私が知っているところでは埼玉県にある「帯津三敬病院」です。帯津さんは都立駒込病院外科医長 を経て、1982年に西洋医学に中国医学や代替療法を取り入れた病院を設立しました。人間をまる ごと捉えるホリスティック医学(医療の東西融合という新機軸)の第一人者の方で、がん患者などの 治療に当たってきた方です。 現在77歳になりますが、病院の看護婦さんに公然と「死ぬときは君の胸にはさまれて死にたい」と 話すほどの悪戯ぶり、といいますか今でも子供の無邪気さをもった方です。私も帯津さんの境地を 目指していますし(^_-)、癌などの病気になったらこの病院のようなところに行けたらと思っています。 同じく沖縄の病院でも、精神科に来られる患者さんに対して精神科医が、ユタ(シャーマン)を紹介 することもあると聞いていますし、アメリカの病院でも病室でインディアン(アメリカ先住民)による 治癒の儀式を受けいれているところもあります。 これらの病院の考え方は、互いの医学が補完し合いながら患者に対して最善を尽くす、という姿勢 にあるのでしょう。 下に紹介するのは「輸血」に関しての批判的な記事ですが、医師をはじめ輸血に携わる医療従事 者が持っている輸血ハンドブックには次のように書かれているそうです。 「輸血の安全性は飛躍的に向上したが、なお輸血は内在的な危険性を蔵しているといえる。した がって医療者たる我々のとるべき道は相対的無輸血であろう」(相対的無輸血とは、輸血の効果と 危険性を天秤にかけて、なおやむに止まれぬ必要性が残る場合にはこれを果断なく行うこと)」 ・・・引用終わり また記事の中で「エホバの証人」という言葉が出ていますが、私は輸血拒否くらいしかこの宗教団体 のことは詳しくは知りません。一人暮らしをしていた時に、エホバの証人のお母さんが小さい子供さ んを連れて勧誘に来ましたが、渡されたパンフレットに一度目を通しただけで、「付き合わされている 子供が可哀想だな」くらいの認識しかありません。 フェイスブックでも時々その記事を見かけるお医者さんですが、私はこの問題の真実はわかりません。 ただ前述した帯津さんのような視点も大事だと感じたのも事実です。 最後に輸血に関して「踊る麻酔科最前線」のサイトから引用しますが、延命治療の場合には違った 捉え方をしなければいけないかと思います。 ☆☆☆☆ どんな医療行為にも、ある程度の危険(必ずしも命の危険という意味ではありません)は存在します。 水、酸素、ブドウ糖、塩など、人が生きていくために絶対必要なものであっても、場合によっては毒に なります。 従って、医学とは「予想される障害を、いかに少ない危険で乗り越えるか」ということを研究する学問 です。 「寿命による死」を除けば、どんなことも「絶対」とはなかなか言えません。癌を放置しておいても「絶対 治らない」とは言えません。「治る確率は非常に低い」としか言えません。 出血性ショックで死にかけている人に、「輸血すれば絶対助かる」と言えば嘘になります。 「輸血しなければ、99%死ぬでしょう。輸血すれば死ぬ確率は30%くらいになるでしょう。輸血その ものによる死亡率も0%ではありません。」というように確率でしか表現できません。 医療の本質は、「予想される死の確率を、できるだけ低下させるための行為」であると言えるでしょう。 ☆☆☆☆ 内海 聡 - 血液利権、輸血は堂々と行われた生物化学テロである。 |