Texas Astronomers Measure Most Massive, Most Unusual Black Hole Using Hobby-Eberly Telescope | McDonald Observatory
Small galaxy harbours super-hefty black hole : Nature News & Comment




2013年1月26日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



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博学な天文学者の話を聞いたとき、

証明や数学が私の前に表にして示されたとき、

それらを足したり引いたり測ったりする表や図が示されたとき、

講義室で拍手かっさいを受けている天文学者の講義を聞いているとき、 



私はすぐに疲れていやになってしまい、

立ち上がって、ぶらぶら歩くために出て行き、

湿気を含んだ神秘的な夜の空気のなか、ときどき

完全な沈黙のなかで、星々を見上げた。



ウォルト・ウィットマンの詩



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「宇宙を感じる七日間」宮本延春・著は、このウィットマンの詩を思い出させてくれる魅力ある

文献です。



著者は小学生のときにいじめで学校嫌いになり、中学卒業後は大工見習いとして就職しますが、

若くして両親と死別し天涯孤独となります。しかし23歳のとき、アインシュタインのテレビ番組を

きっかけに物理学に興味を持ち、定時制高校へ進学、27歳で名古屋大学に合格し9年間物理

の研究に没頭し、その後は母校の高校で教師となった方です。



著者が語る宇宙は、数式が全くありません。本書に書かれてあるのは、宇宙を知ることは自分

を知ること、そしてそれを知った時、違った視点で自分を眺められる力を手に入れることです。



本書で書かれている宇宙の神秘さ、それは私たち一人一人の中にも、宇宙と同じ神秘が宿っ

ていることを思い出させてくれます。



それは著者自身がそうであったように悩んでいる人にも向かって放たれ、生きる上での多くの

ヒントを与えてくれています。



本書は宇宙を身近に感じたい方に限らず、多くの若者に読んでもらいたい本です。



以下、本書より抜粋引用します。



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地球は、宇宙を駆けめぐる宇宙船《地球号》で、とても静かな乗り物って言えるかも知れないね。

ちなみに公転は、1年かけて太陽を中心に一周しているけど、この公転のスピードは自転よりも

早くて、時速10万7280キロメートルというスピードで、さっきの青森から鹿児島までなら、たった

46秒で到達できる速さなんだ。



でもね、もっと言うと、太陽も銀河という星の集まりの中にあって、その銀河の中を運動している

んだよ。そのスピードは、これまでと同じように比較すれば、青森から鹿児島まで約6秒で到達で

きる速さなんだ。車でいくのと比べれば、エンジンをかけている間に着いてしまうくらいだね。さら

にね、この銀河も銀河群という集まりの一部になっていて、それぞれがまた動いているんだ。



なんだか、たくさん動いているから、自分がどこにいるのか分からなくなりそうだよね。おもしろい

ことは、キミの家も、この国も、地球も、宇宙という大きなスケールで見たときに、同じ場所に存在

し続けることはなく、常に動き続けているってことなんだ。



毎年、春を迎えるけど、地球が同じ場所で春を迎えることは、ないのかもしれないね。別の解釈を

すれば、動き続けているから変れるのかもしれない。川の水は留まれば腐り、空気の流れが無け

れば風もおきない。万華鏡ですら、動きが無ければ、その魅力は激減してしまうよね。人のココロ

も動いて感じることで、《感動》が生まれるのなら、動くってとっても大切なことかもしれないね。



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