APOD: 2017 April 11 - Man, Dog, Sun




2012年11月15日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。 



(大きな画像)


惑星状星雲「フレミング1」(写真はヨーロッパ南天天文台よりら引用)



惑星状星雲とは老いて膨張した恒星がその外層を放出して出来たガスのとばりで、私たちの太陽も今から約63億年後に

赤色巨星を経て惑星状星雲になります。。



私たちの太陽は、誕生から現在まで30パーセントほど明るさを増していると考えられていますので、地球の生物は10億年

後(23億年後という説もあります)には高温のため生存できる環境を失ってしまいます。



アンドロメダ銀河が私たちの天の川銀河に衝突する40億年後、地球ではこの壮大な光景を目にする生き物はいないで

しょうが、天の川銀河のどこかに生き延びた人類が触れることができるかもしれません。



夜、いつ超新星爆発をしてもおかしくないオリオン座のベテルギウスの赤い光を浴びながら、「その瞬間に立ち合わせて

欲しい」とお願いしてきましたが、私たちの単調と見える一日一日も実はこのような神秘の連続かもしれませんね。



話を戻しますが、写真の惑星状星雲「フレミング1」が何故このように綺麗なS字ジェットを持つのか謎とされていました。



今年11月8日公開されたヨーロッパ南天天文台の観測結果によると、この惑星状星雲の中に、星の最後の姿である高温

高密度の白色矮星が2個(連星)あることがわかりました。



そしてこの2個の白色矮星が互いを僅か1.2日周期で公転することがわかり、この連星の働きによりこのような綺麗S字

ジェットが生まれたと考えられています。



惑星状星雲という星の最期の姿、その姿はどれも荘厳な気持ちを抱かせてくれます。






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