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2012年10月3日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。





ロンドンで行われている国際トーナメントで、未来のチェス界を引っ張っていく日本にゆかりのある二人が

対戦しました。



世界5位のHikaru Nakamura(アメリカ)は、大阪生まれで日本人の父とアメリカ人の母をもち、世界24位

Anish Giri(ロシア)は、ネパール人の父とロシア人の母をもち、8歳のときから6年間日本に住んでいま

した。



5位と24位では一見差があるように見えますが、チェスでは僅かの差に多くの名人がひしめき合っていま

すので、順位に見られるような大きな実力の差はありません。



このロンドンでの大会でのHikaru Nakamuraは絶不調で、9試合終わった時点で12人中12位の最下位。

Anish Giriは7位に位置していました。



私は夜1時ごろ目が覚め、その後何故か寝つかれないので、この大会のライブ映像を見ながら二人の

試合を観戦していました。



Hikaru Nakamura(白)とAnish Giri(黒)の対戦で、上の画像は46手目の局面(GiriがBe5と指したところ)で

すが、この後に指された白の手に唖然としてしまいました。



「こんな手が成立するのか」と、それは世界中のチェス・ファンにとっても同じだったようで、その後数手

打たれてから初めて深遠な構想にを気づいたほどです。



この手は私のようなレベルがどんなに時間をかけても見つけ出せないでしょう。



人間には不思議な能力を持った方がいます。以前の職場では私の生年月日を言うと、直ぐにそれが

何曜日かを正確に答えることができた人がいましたし、世界にはカメラアイと言って風景や形、配列な

どを瞬時に記憶出来てしまう人もいます。



人間の脳にはまだまだ未知なる領域が沢山あるのでしょうね。



☆☆☆☆



Hikaru Nakamuraは、47手目をg5と指しました。ポーン、ルークのサクリファイス(犠牲)をしながら白の

キングをクィーン側に持っていき戦いに参加させる深い構想です。



☆☆☆☆





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