2012年3月30日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
画像省略
写真は「生きて死ぬ智慧 心訳 般若心経」柳澤桂子著より引用
私が尊敬する人で仏教にひかれている人は多い。宮沢賢治、哲学者の梅原猛さん、生命科学者
の柳澤桂子さんなどがそうである。
しかし葬式仏教の姿や住職が高級外車に乗り、ロレックスの金時計などしているのを見ると、本来
の仏教とはかけ離れたものになっているのではないかと感じていた。
ただ、前の投稿にも書いたが職場の同僚が高野山に出家したときから、仏教にたいしての自分の
無知がいろいろな偏見に繋がっているのではないかと思うようになっていた。
柳澤桂子さんは前途有望な生命科学者だったが、原因不明の病気で36年もの間苦しみ自殺も考
えたという。しかし彼女が一般の人向きに書かれた遺伝子に関する本は高い評価を受ける。そん
な彼女が書いた「生きて死ぬ智慧 心訳 般若心経」は、自身が研究してきた遺伝子という科学の
視点、そして何より闘病の苦しみの中から般若心経を自分の視点で捉えなおしたものだった。
何か日本人として遅すぎはしたが、ブッダのことをもっと知らなければならないと感じている。
☆☆☆☆
私たちは生まれながらにして、仏性、神性を善とする考えをもっていると思います。
私たちの意識の進化の方向は、他人をたいせつにする方向に向いているのです。
あるいは、自己本位であることが、私たちの本来の性格であると思うこともあるかもしれませんが、
私たちは、自己中心性を超越して、他人のために尽くすことに喜びを感じるよう成熟しつつあるの
だと私は思っています。
そのような視点から見て、これから人間たちの前途に大きく立ちふさがるのは、科学のまちがった
使い方です。
人間のつくったホルモン作用攪乱物質や放射能によって、私たちの地球は汚染され、生物が住め
ないような状態になってしまうかもしれません。
子孫が、そのようなことで苦しまないように、われわれは全力を尽くすべきです。
地球上のどこにも闘いのない、思いやりに満ちた人間社会をつくることができるよう願っております。
「永遠のなかに生きる」柳澤桂子著より引用
☆☆☆☆
(K.K)
|