2012年3月21日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
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久しぶりの星空観望
右側にオリオン座が見え、中央やや左にシリウスが明るく光っています。夜半過ぎ、近くで星空の
写真撮影をしていたグループが、「あ、ベガだ。もう夏が来たんだ」と歓声を上げていました。ベガ
(七夕の『おりひめ星』)は「こと座」の一等星で夏の星座「はくちょう座」の近くにありますが、深夜
1時頃に北東の空に昇って来ます。
シリウスの下に写っているのが私が日頃使っている双眼鏡で、前に紹介した双眼鏡よりも大きめ
なものです。20年以上前の古い双眼鏡を安く譲り受けたものですが、今では星空観望になくては
ならない存在になっています。
私が良く来るこの地は丹沢山系の登り口で、V6の岡田さんもこの山が大好きで時々登りにくるよ
うです。恐らく彼もここに車を停め山頂を目指すのでしょう。
実は帰り道、急カーブで突然目の前に鹿が飛び込んできました。思いっ切り急ブレーキを踏みま
したが、鹿はそのままヘッドライトに吸い寄せられるかのように突っ込んできました。幸い鹿の角
が車に当たっただけで怪我はなくそのまま走り去った姿を見て安心しました。
この地は鹿が多く、星空観望をしているといつも近くで鹿の足音が聞こえてきます。人工の光や
音が全くない静寂に包まれた闇の中では、逆に生き物たちの鼓動が身近に大きく感じられます。
ただ、丹沢山系では鹿の数が増え、このままでは木が枯れてしまうことも危惧されています。
いつかカップラーメンをすすりながら、ご一緒に星空を眺めてみませんか。
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博学な天文学者の話を聞いたとき、
証明や数学が私の前に表にして示されたとき、
それらを足したり引いたり測ったりする表や図が示されたとき、
講義室で拍手かっさいを受けている天文学者の講義を聞いているとき、
私はすぐに疲れていやになってしまい、
立ち上がって、ぶらぶら歩くために出て行き、
湿気を含んだ神秘的な夜の空気のなか、ときどき
完全な沈黙のなかで、星々を見上げた。
ウォルト・ウィットマンの詩
「天空の果実」H・リーブス著 岩波現代選書より引用
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(K.K)
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