NASA/ GSFC/ NOAA/ USGS




2012年3月10日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



宇宙ステーションから見た地球の夜景とオーロラ



オーロラは美しい、しかしこの地球の夜景が、地球全体を覆う火のようにも感じてなりませんでした。



宇宙飛行士、若田光一さんの言葉を紹介します。この言葉は、NHK未来への提言「リサ・ランドール 

異次元は存在する」NHK出版から引用しました。

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宇宙旅行を体験したあと、たくさんの方から、宇宙に飛び立つ前と比べて人生観が変わるようなことが

あったかと、聞かれます。実は大学生のときに、立花隆さんの『宇宙からの帰還』というアポロの宇宙

旅行士たちへのインタビューを収載した本を読みましたが、そのなかに、宇宙飛行中、あたかも神の

神秘に触れたかのような経験をしたという宇宙飛行士の発言があったのが強く印象に残っています。

そんなこともあって、わたし自身もこの宇宙飛行が自分にもたらす影響にとてもワクワクしていたのです

が、実際に最も強く感じたことは、「地球の環境を守らなければいけない」という使命感のようなものでした。



ランドール・「なぜそう思われたのですか。」



フランク・ドレイク博士は、この全宇宙に、わたしたち人間や宇宙人のような知能の高い生命が存在する

可能性を示唆する「ドレイク方程式」を提唱しました。わたしも、オアシスのような美しい地球を眺めている

と、過去、現在、あるいは未来において、宇宙のどこかに何らかの文明が存在するかもしれないと強く感じ

ました。もちろん、その文明を築いた人びとが自分の文明自体を破壊してしまうほど愚かでなければの話

です。同時に、わたしたちも自らの文明を破壊するようなことがあってはならないと思ったのです。宇宙を

探査しフロンティアへと挑んでいく一方で、もっと地球の環境を守っていかなければと実感しました。



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若田光一(わかた・こういち)

1963年生まれ。九州大学大学院工学府航空宇宙工学専攻博士課程修了。1992年、ISS(国際宇宙ステー

ション)の「きぼう」日本実験棟の組み立て・運用に備え、NASDA(現JAXA・宇宙航空研究開発機構)の宇

宙飛行士に選ばれる。翌年、NASA(アメリカ航空宇宙局)からMS(ミッション・スペシャリスト。搭乗運用技

術者)に認定される。1996年、日本人初のMSとしてスペースシャトルに搭乗、ロボットアースの操作などを

担当。2000年にもMSとして搭乗し、ISSの組み立て作業に携わった。その後、日本、アメリカ、カナダ、ヨー

ロッパ、ロシアでのISSシステム訓練、冬山や海底での極限環境訓練を重ね、高い技術とリーダーシップが

評価され、日本人初のISS長期滞在クルーに任命された。






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