2012年2月15日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
画像省略
「こころの本」絵馬師 殿村進 宙(おおぞら)出版より引用
「今生の栄えを
想わず
後の世の
花となれ」
☆☆☆☆
「私たちの生き方では、政治の決め事は、いつも七世代先の人々のことを念頭におきながら行われる。
これからやってくる人々、まだ生まれていない世代の人々が、私たちよりも悪い世界で暮らしたりする
ことのないように、できればもっと良い世界に生まれてこられるように心を配るのが、私たちの仕事な
のだ。私たちが母なる大地の上を歩くときに、いつも慎重に一歩一歩進むのは、これから生まれてくる
世代の人々が、地面の下から私たちのことを見上げているからだ。私たちはそのことを、片時たりとも
忘れない」
オレン・ライオンズ(オノンダーガ族)
「ネイティブ・アメリカン 叡智の守りびと」築地書館より
☆☆☆☆
随分昔、桐生にあるフランシスコ会修道院の黙想会に参加したことがあるが、一人のフランス人シスター
も来ていた。年齢は50くらいだったがとても顔立ちが美しい方で、仲間のシスターと共に人の嫌がるような
仕事をしながら日本全国を回っているという。私は彼女のそんな話を聞いて「何故そのようなことが出来る
のですか?私には絶対出来ない」と言うと、「人の力では出来ません。神様がいるから出来るのですよ」と
にっこり微笑んでいた。
前の職場では同僚だった男性を私はずっと嫌っていた。頭は切れるし弁は立つ、そして豪傑と言ってもい
いほど肝が座っている人だった。私は羨ましい想いや少し生意気な態度に腹を立てていたのかも知れない。
そんなある日、仕事上のことで彼と喧嘩した。彼は驚いたように私を見ていたが、それから一緒に酒を飲む
仲になった。その後、いろいろ大変なことを経験しながら彼の目は内面に向かうようになり、職場を捨て
高野山に出家した。
☆☆☆☆
私のような世俗に生きる人間に出来るかどうかわからないが、「後の世の花となれ」を心の片隅にでも
持ち続けていたいと思う。
(K.K)
|