2012年1月14日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。
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デキストラ(ホピ族の著名な女性陶芸家)の作品です。
これから暫く太古の昔からインディアン・ホピ族が守ってきた予言に関する投稿をします。多くの
人が「予言」と聞くと恐怖を煽り立てるものと不審に思われるのは当然かと思います。ですから、
Facebookで私と友達であっても遠慮なく削除してください。また今後、皆様へご迷惑をおかけした
くないので、私のほうから皆様の投稿に対してコメント、そして「イイネ」はしません。私としては、
今後もホピの予言を軸に、キリスト教(前の投稿を読まれてください)や星空・チェスなど関心ある
ことをジョークを交えながらありのままの自分で書いていきます。
デキストラ(ホピ族の著名な女性陶芸家)の言葉
「インディアンの夢のあと」北米大陸に神話と遺跡を訪ねて
徳井いつこ著 平凡社新書 より引用
☆☆☆
巡礼というのかしら、ホピではいまでも定期的に遺跡を訪ねて捧げものをしているでしょう。「そう。
自分自身をきれいに拭うために。そして“思いだす”ために。記憶を新たにするために。われわれ
がどこから来たか? 誰であるのか? 自分自身を霊的に新しくする作業なのよ。・・・・本当は、
遺跡だけではない。地球上のどこであれ、神聖な場所。どこにいても、あなたがひとりでいて静か
であれば、創造主と話をすることができる。いつでも、どこでも、創造主の助けが必要なときは。
だって、あなたが何を感じているかを知っているのは、彼ひとりだけ。創造主、グレイト・スピリット。
彼を見た人はいない。それでも、どこにいても直接話ができる。われわれは創造主のことを“イタナ”
と呼びます。“お父さん”という意味」 (中略) 「そう。ずっとずっと昔、何百年も前からホピの先祖
は言い続けてきたのよ。<何もかも失うときが来るだろう。白い人たちがやってきて、すべてが根こ
そぎにされてしまうだろう。そのときあなたにできることは、ただひつつ。“思いだす”こと。自分が誰
であるのか、どこから来たのか、いつも心に留めていること>と」 自分が誰であるかなど、知ること
ができるでしょうか。私は、自分が何者であるかを知りません。デキストラは知っていますか? 「自
分が何者であるかを知るということは、自分自身をいつも油断なく見張っている、ということ。<周囲
で起こっていることのなかに没入してしまわないように注意しなさい!>と先祖は言った。<起こって
いることから距離をとって、ひとりで歩むこと>と。先祖はずっと昔から、来るべき時代のことを知って
いたのよ。<カップのような物体がもの凄い速さでそこらじゅうを走りまわるだろう。光がついて中に
は人間が乗っている>。これは車のこと。<われわれの頭上、空一面に、たくさんの蜘蛛の巣が張
りめぐらされるだろう>。これは飛行機のこと。<われわれの世界は、ふたつの黒い板に挟まれた
白い物体によってまったく変わったものになってしまうだろう>。バイブルのことよ」 予言の一部です
ね 「そう。<子どもたちは親や年よりを二度と敬わなくなるだろう>。知ってのとおり。若い人たちは、
ホピにおいてさえ、まったく過去を敬おうとしない。私にとって過去は、かけがえのないもの。価値あ
るもの。古い時代の古い人々の生き方のなかには、多くの真実が含まれている。昔から人々は、
<大地のめんどうを見るように>と言いえてきた。<自然を壊すことがあれば、必ず何かが起こる>
と。それがいま起こっている」 「ホピに来るたびいつも感じるのは、地球、自然の古さということ。風
に磨かれた岩の魂ひとつ、水に削られた渓谷ひとつ・・・・・・・・どれをとっても人間がつくったどんな
遺跡よりもずっと古い。多くの神話や物語は、そうした“古きもの”と人間とのつながりについて語って
いる。プエブロには昔からストーリーテラーと呼ばれる役目の人がいて、物語を続けることで、“古き
もの”に結びつけられた人間の姿を繰り返し確認するという機能を果たしてきた。物語を失ったわれ
われは、自然との絆、過去と未来との絆を失って、風のまにまに漂っているわけです」 「私が子ども
のころ、まわりにいる大人は誰でも物語を話してくれた。冬は暖炉のまわりで、夏は屋根の上に寝そ
べって。土の家は蒸し暑いから、みんな屋根に上がって眠るの。ブランケットもなし。ただ寝転がるだ
け。落ちていきそうに深い夜空を覗きこみながら、たくさんの話を聴いた。この世界のありとあらゆる
ものについての物語。太陽、月、鹿、蛇、蟻、鷲、・・・・悲しくて泣いてしまう物語もあった」 (中略)
ホピ居留地内には小学校が六つと、中学、高校が一つずつありましたね。昨日、ホピ・カルチャーセ
ンターで見かけた高校生の卒業パーティーはずいぶん華やかだった。みんなタキシードとかドレスを
着て、酔っぱらっている子もいたみたい 「そう、高校生はひどい。煙草は吸うし、マリファナもやる。
サンタフェとか都市の学校に通っていた子が戻ってきて、そういうことの中心になる。若い子がそんな
だから、儀式に参加する人がどんどん減ってくる。カチーナ・ダンスを続けていくのも大変なのよ」
将来に絶望している? 「絶望はできない、あきらめることはできないのよ。われわれは子どもたちに
伝え続けなければならない。しかるべき年齢になれば、たぶん、気づくときがくる。われわれにできる
のは、話すことだけ。人生をつくるのはお前たち。お前たち自身の選択なんだよと」
☆☆☆
(K.K)
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